映画「イップ・マン」:とても魅力的なヒーロー像。
こんばんは、志帆子です。
いつも訪問いただきありがとうございます。
私の大好きな映画「イップ・マン」をご紹介します。
序章・葉問・継承の3部作になっています。
ブルース・リーの師匠で、中国武術・詠春拳の達人として知られる
イップ・マン(葉問)の人生を描いています。
1930年代の中国広東省佛山。詠春拳の達人イップ・マン(ドニー・イェン)は、家族とともに平穏に暮らしていた。武術の実力と人格によって人々の尊敬を集める一方、彼を倒して名を上げようとする武術家も多かった。しかしイップ・マンはそんな武館荒らしたちを、ひとひねりに倒してしまうのだった。1938年、日中戦争が勃発し、佛山は日本軍に占領される。家屋を取り上げられたイップ・マンは、家族を養うために慣れない炭鉱労働に勤しむが、一家は困窮する。そんな折り、イップ・マンの実力を知った日本軍将校・三浦(池内博之)は、日本兵たちに武術を教えるよう迫る。それを拒否したイップ・マンは、空手の名手である三浦と生死をか
けた勝負に挑む。
- イップ・マン:ドニー・イェン
- チョウ:サイモン・ヤム
- 三浦:池内博之
- 等
- 監督:ウィルソン・イップ
- 日本公開:2011年(香港映画)
本作品の後半は、日中戦争を描いており、
イップ・マンの敵として日本軍が登場するため、
当初、日本公演予定がなかった映画です。
佐藤というすごく嫌な日本兵も登場しますが、
少なくとも、池内博之の演じる三浦は、正々堂々と戦う日本兵であり、
日本軍はそこまで悪く描かれてはいないと感じています。
カンフー(詠春拳)の華麗なアクション場面も素晴らしいのですが、
この映画の一番の魅力は、イップ・マンの人格、生き様に尽きると思います。
イップ・マンは、カンフーで戦えば誰にも負けない強さを持ちながらも、
自ら進んで戦うことはありません。
戦いを挑んできた相手にも敬意を表します。
非常に謙虚で優しく、物腰穏やかで品格があり、実直で律儀です。
本当にすごい人というのは、自分を必要以上に大きく見せないし、
偉ぶらない。
人格的にも武術家としてもパーフェクトな上に、育ちも良く、
愛嬌もあるのです。
こんなヒーロー見たことないから始まり、イップ・マンの人格、生き様に感動します。
3部作最後の継承では、「その拳が伝えるのは、愛」がキャッチコピーに
なっており、このキャッチコピーにふさわしい映画の内容になっています。
家族の危機、武術の危機に直面し、未来につなぐべき心のために戦います。
夫婦の愛に、泣かずにはいられません。
人間の愛と誇りと本当の強さとは何かを伝えてくれる映画です。