心に響く漫画「3月のライオン」。
将棋を題材にした漫画「3月のライオン」、NHKでもアニメが放送されていた
ようですし、映画にもなっていたので、読まれた方、見られた方も多いと思います。
私はタイトルだけは知っていましたが、将棋の漫画ということで、
将棋を知らない私はなんとなく避けていて、読んだことがありませんでした。
読んでみると、将棋を全く知らない私でも、問題なく楽しめます。
2011年に「マンガ大賞」、2014年に「手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞していて、
現在14巻まで発行されていますが、まだ完結していません。
私は今、6巻まで読んだところですが、心に突き刺さる名言がたくさんあって、
きっとどんな人にでも心にグッとくる、共感できる言葉やエピソードが1つは
あるのではと思えます。
この作品は、15歳でプロ棋士になった桐山零と彼を取り巻く人たちの日常と成長を
描いています。登場人物すべての人間性とその背景に味わいと魅力があり
それぞれの発する深い言葉に心を打たれます。
高校1年の担任林田先生の厳しくも優しい言葉と姿勢に、
幼い頃からの将棋のライバル二階堂の友を想う熱い思いに、
川本家の3姉妹のあたたかさとその背景に、その他数え切れないくらいの
人たちの人生が絡み合って描かれており、心に染みてきます。
この作品には、伝えたいことがたくさん詰まっているのですが、
それぞれの人物を通して、その一つ一つがうまく表現されています。
その中でも、私は、幼い頃からの将棋のライバル二階堂の友を想う思いと
病気を抱えながら将棋と向き合う姿勢に心を打たれてしまいます。
ちなみに、5巻の表紙が桐山零で、6巻の表紙が二階堂晴信です。
5巻と6巻は、泣かずにはいられません。
6巻は号泣してしまう可能性があるので、電車では読むことをお勧めしません笑。
悩みや孤独、緊迫した対局、日常に起こる深い問題の中で溢れる数々の言葉、
ちょっと心が痛くなることもあるけど、人の強さと優しさですごくあったかい
気持ちになれる作品です。