しほこの暮らし

40代 不妊治療と日々の生活のあれこれを綴っています。

「慢性子宮内膜炎検査」のクリニック検討

おはようございます、志帆子です。

いつも訪問いただきありがとうございます。

 

これまで3回の移植が陰性だったため、

鍼灸院の先生の勧めもあり、次の移植をする前に、

慢性子宮内膜炎検査をすることにしました。

 

結果が陰性であったとしても、慢性子宮内膜炎検査を

することにより、内膜スクラッチと同じ効果があるらしく

移植にプラスになるそうです😀

 

内膜スクラッチとは

内膜スクラッチとは、着床の前にわざと子宮内膜に小さな傷をつける方法です。傷をつけると、内膜は修復の過程でインターロイキンなどのサイトカインを分泌します。これらのサイトカインは傷を修復する上で分泌されるのですが、胚が着床する環境でも同様の因子が分泌され、着床の促進と免疫応答の正常化が多くの論文で報告されています。そこで、着床しやすい子宮環境を、子宮内膜に傷をつけることで故意的に作りだす方法を内膜スクラッチといいます。

効果

2003年のBrashらの試験では、胚移植をして妊娠しなかった患者134人のうち無作為に抽出した45人に対して全周期に内膜スクラッチを行った結果、着床率は28%、臨床妊娠率は67%、生児獲得率は49%となり、2倍に改善したと報告されている。(Fertil Steri 2003;79)

 

引用:子宮内膜スクラッチ – はらメディカルクリニック

 

今までの陰性の結果は、染色体異常が原因だとは思いますが、

不安要素はなくしておきたいことと、

1年前は、子宮内ポリープがあったような状況なので、

慢性子宮内膜炎であってもおかしくないなとも思いました。

慢性子宮内膜炎の検査をして陽性で、治療をして陰性に

なった人でも1年後の検査で再度陽性になった人もいたりするので、

子宮の状況は1年でだいぶ変わるのかもしれないとも思いました。

 

検査周期は移植できないため、移植は9月以降となります。

 

残念ながら、CDLでは検査をしていないため、

他院にて受けることにしました。

慢性子宮内膜炎検査だけをしてくれるクリニックは、

少ないようで、鍼灸院の先生からは「杉山産婦人科」なら

その検査だけで受診できることを教えていただきました。

早速電話をしてみると、慢性子宮内膜炎検査をする前に、

1度初診に通わないといけないとのこと。

また、初診料が通常より高くなることと、

予約の流れもなんだか手間がかかりそうだったので、

ネットで他のクリニックを探してみました。

「はなおかIVFクリニック品川」にて同じ検査をしていましたので、

電話をしてみると、こちらもこの検査のみで受診可能との

ことでした。

予約もスムーズそうで、初診と同時に検査もできるとのことだったので、

こちらのクリニックにすることにしました。

 

<費用>

杉山産婦人科

初診料:10,000円(通常3,000円)

慢性子宮内膜炎検査:15,000円

 

はなおかIVFクリニック品川

初診料:3,000円

慢性子宮内膜炎検査:13,000円

 

※因みに、リプロダクション クリニックでは、同じ検査費用が

40,000円でした。

 

子宮内膜の検査としては、他にEMMA検査(子宮内膜マイクロバイオーム検査)

やALICE検査(感染性慢性子宮内膜炎検査)があり、

ちょっとややこしかったです。

 

子宮内エンドトキシン検査

子宮内膜の組織学的検査のご案内

近年、慢性子宮内膜炎と着床障害との関係が注目されています。慢性子宮内膜炎は、細菌感染等による子宮内膜間質への形質細胞(CD138陽性細胞)の浸潤を特徴とした疾患です。

形質細胞とは、骨髄で作られる白血球の一種であるBリンパ球(B細胞)が成熟することによってできる細胞です。正常な状態では、細菌やウイルスが体内に浸入すると、一部のBリンパ球が形質細胞に変化します。形質細胞は細菌やウイルスを撃退する抗体を作り出し、感染や疾患の発生を防ぎます。
慢性子宮内膜炎の原因は、細菌感染の可能性があるため、子宮内膜基底層に形質細胞が複数存在することが確認できれば、細菌感染によって内膜が炎症を起こしていることが分かります。そのため、形質細胞(CD138陽性細胞)を免疫染色することで、慢性子宮内膜炎の診断がつきます。

 

当院での慢性子宮内膜炎の診断基準は下記です。 病理組織診断によって行います。 子宮内膜組織をCD138細胞の免疫染色を行い、5個/20HPF以上ならば陽性です。 これは400倍で20視野にCD138陽性細胞が5個以上で陽性と診断するという意味になります。(HPF:high power field, 400倍)

 

子宮内膜細胞の採取時期は排卵の近くの時期ではなく、月経後のまだ卵胞も小さく、子宮内膜も厚くない時期に行います。 子宮内膜が厚くなる着床期ではCD138細胞があることが多い子宮内膜の基底膜付近の細胞採取が困難になるからです。

検査方法

診察にて、子宮内膜を採取します。
検査時期は月経終了後~排卵日前までに行います。(子宮内膜基底層を採取するため)
※月経が終わっていない時期や不正出血がある時に検査を行ってしまった場合、
 正確な結果が出ないことがあります。(血液中の形質細胞が検出されてしまう可能性があるため)

料金

13,000円(税別)

治療方法・治療薬

CD138陽性細胞を複数認めた場合は、抗生剤治療を行います。
第一選択薬 ビブラマイシン(テトラサイクリン系)
*治療が必要となった場合は、内服治療後に再検査が必要です。
*治療後の再検査で、再度CD138陽性細胞が複数認められた場合は、
 ジプロキサン+フラジールを14日間内服します。
*検査は17:00までの受付となります。

慢性子宮内膜炎は局所の炎症性疾患であり、これを治療することで着床率を改善させることを目標とします。

 

引用:慢性子宮内膜炎検査|はなおかIVFクリニック品川|JR大崎駅徒歩90秒不妊治療、体外受精専門クリニック

 

着床不全に関わる「慢性子宮内膜炎」

慢性子宮内膜炎は、子宮内細菌感染による慢性炎症により子宮内膜にCD138陽性細胞が出現した状態です。

CD138陽性細胞は受精卵を妨害しようとします。

「BCE検査」では子宮内膜を採取し、CD138陽性細胞免疫染色にて判定します。

「慢性子宮内膜炎」は3回以上連続して繰り返す「反復着床不全」の患者さんの34%に見つかることが、私たちの調査により明らかになりました。

「慢性子宮内膜炎」には治療に抗生剤として「ドキシサイクリン」を2週間の服用することにより約9割が治ります。

さらに残り1割の抵抗例に対しては他の抗生剤の組み合わせを2週間内服することで「慢性子宮内膜炎」のほとんどが克服できます。それでも治らない場合もありますが、治さないまま移植しても良い結果は期待できませんので、さらに他の抗生剤への変更や組み合わせ・繰り返し等によりしっかり治していきます。

このように抗生剤を処方し再検査で「慢性子宮内膜炎」が治ったのを確認した後に胚移植するという治療方法により、良好な成績を得ております。

 

引用:着床不全・不育症|リプロダクションクリニック東京

 

検査基準は、杉山産婦人科、はなおかIVFクリニック共に、

5個以上で陽性としています。

リプロダクション クリニックでは、1個でもあれば陽性としているようです。

 

また、慢性子宮内膜炎の検査には適切な時期があるようで、

月経終了後〜排卵日前までに行うのが良いそうなのですが、

色んなクリニックの検査時期を確認したところ、

内膜が厚くなる高温期に実施しているクリニックもあるので、

クリニック選びの際には、この点に気をつけた方がいいかもしれません。

 

最近慢性子宮内膜炎の検査をする施設が増えてきておりますが、検査時期は低温期(生理終了後排卵前)がベストです。高温期にERA検査と同時にされる施設もあるようですが、内膜が厚くなると内膜の一番下の基底膜まで内膜を取ることができず、診断見落としのリスクがあります。せっかく検査されるのでしたら、適切な時期に実施して欲しいと思います。慢性子宮内膜炎の第一人者である、リプロ大阪院長の北宅先生のブログ記事、2018.8.19「着床不全・着床障害:特集~慢性子宮内膜炎 ~診断に適した・適さない時期がある」をご覧ください。

 

引用:嬉しい報告:リプロで慢性子宮内膜炎治療後、自然妊娠 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

 

「はなおかIVFクリニック品川」に、

D1に電話予約をして、D7に受診、検査予定です。